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黒瀬朋子からうさぎへ

うさぎさま。
またもやお返事が遅くなり、本当にごめんなさい。
毎日過ぎるのがとてもはやくて、宙を走っているような気分です。
一歩をスローモーションでジャンプしている間にめまぐるしく地面が移動しているような。
だから、いつも坂を探しています。
うさぎさんのお手紙にあった「坂をかけおりる」ために。早々、わたしも子供の頃よく坂をかけ下りていました。私の家は坂の下側にあり、幼稚園や学校は坂の上にあったので、かけ下りるには好都合だったのです。
というよりは、早く遊びに行きたくてかけ降りていました。あれ、痛いんですよね。
パタン、パタン、パタッパタッパタッ…って。
足の裏が地面とはじけあっているような感じ。確かに「不動の実感」です。
ところが、残念ながら、いまだにいい坂に出会っていません(いまは坂のないところに住んでいます)
でも、この提案はとっても気に入ったので、一昨日も友人に教えてあげました。やってくれたかな?かわいいおちびちゃんと一緒に。

うさぎノートは、届いたその日にいのがしら線の中で結構やってみましたよ。7歳までに出会った人の名前を思い出したり、いちばんさいしょに覚えた歌を思いうかべたり(『黒猫のタンゴ』かピンキーが歌ってた「真っ赤なシャツ着てさー」って歌。たぶん)。地球の丸さを想像したり。

これはとっても好きでちょくちょくやります。アルゼンチンかどこか自分の裏側に立っている人のことを想像したりします。ウォン・カーウァイの映画じゃないけど。

うさぎノートは英単語カードみたいでいいですね。かばんにそっと入れておいて満員電車の中でこっそり読む(ためしてみる)のも、いい、リラックスになります。

耳をすますことって素敵な気がします。
私の12才年上の女性は、ふだんマンションの3階にいて、ほとんど家で1日過ごしているようですが、そのマンションの前を通る、自転車の音、ちりんちりんの鳴らし方、道端の溝にかけてある板をドンとふむ小学生、ランドセルの鈴などからいろんなことを想像するのだそうです。
その人の性格、気分、生活・・・。
それはテレビドラマよりもずっと面白いお話に思えました。
私は音楽も好きですが、音楽のない生活も好きです。
夜中、雨が少し降ったあとの大通りを車が走るスサーっという音、隣の家の雨戸を空けている音、商店街のおばさんのつっかけの音。
耳を澄ましていると、心が落ち着くように思うのです。
そういえば、この間来たつるつるうさぎ(何と名付けましょうか)をいまこれを書いている大きな机に置くときもいい音がします。"コン"とひかえめでかわいい音です。
ただ1度でおさまらなくて、コン、カタカタンと少し一本をふるわせます。このコをにぎるのも気持ちいいなあ。
私は手が小さいので手の中にすっぽりは入りません。
こんな感じで頭だけぴょこんと出してます。
ちびウも元気です。
ちびウとつるウと、うちのほかの子たちを一緒に記念撮影したので同封します。
くまのふにゃらは、つるウをたいへん気に入ったようです。
我が子のように抱きかかえています。

だいぶ寒くなりましたね。
寒いのはいやだけど、寒いにおい(ツンと鼻を刺激する空気)は嫌いじゃありません。

昨日クリスマスツリーを買いました。

銀色の針金にコイルを巻きつけて、星をぶら下げたやつです。

ちびウがこのくらい。

汚くてすみません、また書きます。
風邪が流行っているようですが、お身体に気をつけて。
冬眠するから大丈夫(!?)かしら。

                        ‘99.11.18黒瀬朋子

追:ピンクが好きになったらうさぎ度がアップするという話、すっごく嬉しかったです。
追2:いま飲んでいるお気に入りのCamomile&Hoveyよかったら飲んでみてください。


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