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バナヤンからうさぎへ 2


うさぎさんへ


この間、弓を射る人の話を読みました。
本当に集中すると、まわりが全部見えて、
体の動きの全部が、はっきりとわかるそうです。
的に集中して、的だけ見えているうちはまだまだだそうです。
体の中心ってそういうことかもしれないと思いました。

うさぎノートの表紙、まさか、うさぎさん、
自分の皮をはいで作ったんじゃないでしょうね・・・・・・。
友達の数だけグラスを並べることを考えたら、
少し憂鬱になった自分がショックでした。
愛情の分だけ、体や時間がいっぱいあればいいのに。
ちょっとこの人生、多くの人と知り合いすぎたのかもしれないな、
とも思いました。
多けりゃいいってものじゃないな、と。
そして、離れていても「好き」と思うことと、
体で仲がいい人たち(いっしょにお風呂に入ったり、着替えたり、毎日会ったり・・・そういう親しさ)とは
種類が違うんだな、とも。
いつかまたうさぎさんの言うとおり、おぼんにグラスを友達の数だけ並べて運んで、
触れ合うグラスの音をきいたときに、
ただただきれいな音が鳴るようになっていたらいいな、と思いました。
ちょっと遠くに来すぎて、複雑になりすぎているような気がした。
考えさせられますな。
そして私は種や球根が大好きです。
ただ置いておくだけで水もなく、土もないのに花を咲かせる球根を
遠くの実家に帰ってしまった友達が残していきました。
うそだ、と思っていたら本当に真っ白い花がばんばん咲いて、
すばらしい!と心が震えました。

私も坂の町で育ちました。
特にすごい急な坂の上に住んでいました。
私の家の近所の美容院では、
「あの坂を毎朝あがるのが本当につらいのでやめます」という
バイトの人がいっぱいいたそうです。
ではまた。
                              バナヤンより

バナヤン2

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